新春ドラマ特別編|下町ロケット(1月2日放送)ネタバレ・あらすじをご紹介!!

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新春ドラマ特別編『下町ロケット』をご紹介!!

まずは、ドラマ公式HPに掲載されたあらすじをご紹介します!!

全員の力を結集し、ようやく完成した佃製作所と帝国重工の無人トラクター「ランドクロウ」。

しかし、発売から数週間経ったあとも売り上げが伸びずにいた。

一方、ギアゴースト&ダイダロスが手掛ける「ダーウィン」は好調そのもので、差は開くばかり。

形勢逆転を狙う帝国重工の次期社?候補・的場(神田正輝)は、ある手段に出る。

それは、ダーウィンチームに力を貸し、なおかつ帝国重工の取引先である下請け企業に圧力をかけるというものだった。

それにより、徐々にダーウィンチームから離脱企業が増え、ついにはダーウィンの在庫が底をつく。

思わぬ形でライバルの勢いを止めた佃(阿部寛)ら佃製作所のメンバーだったが、自分たちの技術力による正当な評価ではないため、心境は複雑なものだった。

逆に、窮地に立たされた重田(古舘伊知郎)と伊丹(尾上菊之助)は思わぬ一手を放ち・・・。

ドラマ公式HPより引用)

新春ドラマ特別編『下町ロケット』ネタバレ・あらすじ!!

佃製作所がエンジントランスミッションを供給した帝国重工の農業用ロボット「ランドクロウ」は、発売に至ったものの大苦戦を強いられていました。

世間はライバルである、下町トラクター「ダーウィン」側を善とし、「ランドクロウ」側は完全に悪者扱いです。

帝国重工の役員会議を終えて、的場は会長の沖田に強引に道を切り開けと言われます。

そして禁じ手を使う事を決意するのです。

その禁じ手とは、帝国重工の下請け企業に、「ダーウィンプロジェクト」に参画した場合は、取引を停止するということを伝えて、圧力を掛けるというものでした。

その結果、ダーウィンプロジェクト側からは、離脱企業が続発し、重田と伊丹は窮地に追い込まれます。

ダーウィンの出荷がストップするという報道に、佃たちは帝国重工の的場のやり方に怒りすら覚えました。

一方で、的場に火を付けた事で揉めるダーウィンプロジェクト側ですが、重田は法律顧問として中川京一を招き入れることで、既に的場を返り討ちにする手を打っていました。

的場が製造部長の奥沢らに指示した行為は、下請法違反に問われるに十分な内容で、中川たちは下請け20社と共に公正取引委員会に告発し、的場に社会的制裁を加えるという方法を取ったのです。

ある場所で的場に出くわした重田は、的場を潰すことを目的に生きてきたことを改めて言明します。

その裏には重田工業を精算する際に見た、従業員たちの悲しいな眼差しがあったことを伝えます。

重田は的場に、「死ね」という厳しい言葉を浴びせました。

製造部長の奥沢によるマスコミへの内部告発もあり、的場は世論に晒されることになりました。

この事態は、的場にとって痛恨となります。

手のひらを返した会長の沖田から、帝国重工には居場所がないと辞任を求められた的場。

的場は世論からの厳しい批判の中で、取締役を辞すことになりました。

その後マスコミからの厳しい追及を受け、不徳の致すところと言う的場のやつれた姿がありました。

それを見る重田と伊丹。

それは充実の表情ではなく何かを失ったような表情にも見えました。

その後、帝国重工の農業用無人ロボットプロジェクトは、統括責任者に水原、プロジェクトリーダーに財前が任命され、ようやく発案者である財前がこの事業を任されることになりました。

帝国重工はトラクターだけではなく、コンバインの事業も始めていくようです。

一方ダーウィンプロジェクトには、大きな問題がのし掛かります。

それはモニター中のダーウィンが、何らかの不具合により動かなくなるという事象が続発しているというものでした。

ギアゴーストの技術責任者である氷室は、不具合は通信系のものであり、機械の機構によるものではないとし続けましたが、それが虚偽であることに伊丹はようやく気がつくのです。

リバースエンジニアリングを行い詳しく調査した結果、ダーウィンはトランスミッションのシャフトの不具合で、動作不良をおこしていた可能性が高まりました。

そしてそのトランスミッションのシャフトの特許は、島津たちの手により、佃製作所が既に取得していることを伊丹は知ることとなります。

ダーウィンプロジェクトは、帝国重工の的場への憎悪を原動力とした結果、製品そのものの不具合に気が付いていなかったのでした。

ギアゴーストの氷室は敵前逃亡をし既に退社。

その不具合について対処の方法が解らない状況になっていました。

伊丹は責任を取るように方々から指摘されます。

重田は伊丹にどんな方法を使っても、佃製作所からライセンス契約を取り付けるようにと言いました。

伊丹は佃製作所に向かい、ライセンス契約を取付られないかと申し出ますが、訴訟問題の際に、協力を袖にされた佃製作所にとって、伊丹の申し出はとても承服できるものではありませんでした。

ライセンス料はいくらでも払うという伊丹に、佃は人の痛みというものは、与えた方は忘れるが与えられた方は忘れないということを伝えます。

そして道具を使っている人に寄り添う気持ちがあるのかと問うのでした。

その後も何度も何度も伊丹は、ライセンスのことで佃に連絡をしますが、佃は断り続けます。

佃は帝国重工が容認しないであろうということ、社員が許さないこと、技術は誇りであり自分たちの全てであることを伊丹に伝え、もう掛けて来ないようにと言いました。

その後、新潟県の殿村の実家に、ランドクロウのコンバインの初号機が納品されました。

納品に訪れた財前は、台風が予想されたときには、その地域に無人コンバインを複数派遣し、事前に収穫を行うことで被害を未然に防ぐなどの案を実現しようと、調整をしていることを伝えます。

佃たちは無人農業用ロボットの可能性を強くかんじるのでした。

その帰り道に佃たちは、ライバルであるダーウィンが立ち往生している場面に遭遇します。

そこで困っている農家の人を目の当たりにし、複雑な思いを抱くのでした。

その2週間後、関東地方を台風が通過するというニュースが流れます。

財前から佃のもとに、ランドクロウの実機のキャラバンを、埼玉県の深谷市に派遣するために指揮に当たっているという連絡がありました。

新潟県の燕市にある殿村の圃場は、予報通りであれば難を逃れるところでしたが、殿村の父が空の異変に気付きます。

殿村の父は少し早くても、稲刈りを行うよう殿村に指示します。

佃たちはその連絡を受けて、殿村の圃場に借り入れの手伝いに行くことにしました。

ランドクロウの初陣です。

佃たちは殿村の圃場に着くと、収穫の手伝いを始めます。

ランドクロウによる収穫は、順調に行われました。

殿村の圃場は、ランドクロウと殿村の父の機転もあり、無事に終えることができそうです。

しかし、来ない筈だった台風が進路を変えたらしく、辺りの風雨が徐々に激しくなっていきます。

台風は一転、北陸地方を直撃する進路になったのです。

殿村の知人で、今まで嫌がらせを続けてきた稲本は、その情報をしるや否や稲刈りを始めます。

しかし50町歩にもなる稲本の圃場の稲刈りは、とても短時間で終えることができるものではありませんでした。

稲本は殿村に頭を下げ、使っていないコンバインを貸してくれるように懇願します。

まだ40町歩の稲刈りが終わっていないようです。

そこに農林協の吉井が現れ、高々40町歩程度は大したことない、共済に入っているんだから大した損はしない。と半笑いで稲本に言いました。

稲本は震えます。

そして殿村は、米作りを真剣にしていることがわかっているのかと激昂し、吉井に「失せろ!」と言いました。

吉井は鳩が豆鉄砲を食らったような表情を見せ、逃げるようにその場を去りました。

殿村は父の了解を得ると、ライバルとも言える稲本の稲刈りを協力し、コンバインを貸すことにしました。

しかし既に日は暮れて、作業はままなりません。

そこで佃はある案を考えます。

それは、財前が指揮する帝国重工のキャラバンの協力を得て、収穫を行うというものでした。

しかし稲本はダーウィンのユーザーのため、位置情報がリンクしません。

その部分は野木の協力を得て、対応するというものでした。

常識的には不可能な内容ですが、農家の力になることを事業の柱とする財前と、正義感に燃える野木の心を動かすには十分でした。

財前は懲罰を受けることを厭わず、この無理な要望に応えます。

財前の指揮するキャラバンは急遽新潟県の燕市に向かうことになりました。

位置情報については野木の協力を得て、帝国重工側は6台のコンバインに稲本の圃場の情報をランドクロウに読み込ませます。

それは帝国重工の準天候衛星「ヤタガラス」から得られる測位情報によるもので、帝国重工の宇宙開発事業の賜物でもありました。

稲本の圃場の情報には補正の必要があり、コンバイン同士の衝突も危惧される危険な場面もありましたが、佃と財前、野木による挑戦は、見事に成功し稲本の圃場の稲刈りを終えることが出来ました。

稲本は佃たちに深く感謝します。

この成功はテレビでも放映され、農業用ロボットはまたも世間の注目を得るものとなりました。

殿村家での経験を経て、佃は窮地に陥っているダーウィンプロジェクトに自らの特許について供与することを考えるようになりました。

佃製作所の内部ではその案に反対するものはいません。

ただしその実現には、帝国重工の承認が必要があり、佃はその事を財前に打診します。

財前がキャラバンで行った行為は、懲罰を受けるような内容で、財前自身もその覚悟で懲罰会議に参加します。

しかも敵である、ダーウィンプロジェクトに佃製作所の持つトランスミッションの特許を供与するという提案をすることは、批判を受けて当然の内容でした。

財前は懲罰については、甘んじて受けることを言明した上で、今回の意見は、国家プロジェクトであるヤタガラスの精神によるものであることを、社長の藤間と役員の前で話すのです。

ヤタガラスの精神によれば、日本中誰もがその測位情報を平等に使うことができ、帝国重工にとって短期的には利益にならなくとも、その精神が長期的には実りになるものであることを訴えます。

すると藤間は、帝国重工の作っているものは心であると言いました。

そして日本の未来のために力になってやれ。と財前を後押しするのです。

時を同じくして、ダーウィンプロジェクトの緊急会議が行われていました。

そこで伊丹と重田は、ダーウィンのトランスミッションの致命的な不具合について、参加企業に報告をします。

会議は怒号のなかで行われることになりました。

そこに佃が現れます。

そして新潟の殿村家での経験から、普段はライバルになる農家が協力して稲刈りをする姿があった話をします。

そして自分たちは、日本の農業の役に立ちたいということを話すのです。

そして佃は「ライセンス契約に同意させて頂きます。」と言明します。

会場からは大きな拍手が沸き起こり、それを聞いた重田と伊丹は大粒の涙を流します。

伊丹は現れた島津を前に、佃への恩返しのためにも窮地を乗り越える決意をします。

そして「これが下町の心意気ってやつ何だな。」とつぶやくのでした。

そしてこの出来事は、ヤタガラスを象徴とする衛星ビジネス、藤間の推進する帝国重工のスターダスト計画にとって強い追い風になりました。

帝国重工が佃製作所製のバルブを搭載したリユーザブルエンジンの再使用となる、2回目の打ち上げが行われます。

結果は見事に成功、大歓声のなか物語はフィナーレを迎えました。

新春ドラマ特別編『下町ロケット』感想!!

本編では消化不良の部分がありましたので、特別編が真の最終回であったと考えてよいかと思います。

帝国重工の的場と対する重田と伊丹は、日本の農業の未来を考えているのではなく、自分たちのことだけを考えた結果、ともに窮地に陥りました。

的場は最後に、部下と考えていた奥沢に裏切られ、後ろ楯であった会長の沖田にも梯子を外されるという、結果になってしまいました。

彼は強くなるということを勘違いした結果、最後は自分が関わった人間に穴を掘られるという、結末を作ってしまったようです。

帝国重工を去る彼が、財前に少しだけ人間っぽいところを見せたのが、少し切なかったですね。

重田は的場への復讐を終え目的を果たした後に、真っ白になった感がありました。

彼自身も重い十字架を抱えては来たのでしょう。

しかしそれを単に憎悪に変換してきたことが辛いですね。

でも最後に佃に対して感謝を言ったところに、本来の重田に姿があったように思います。

伊丹も、重田とともに憎悪と復讐が目的になってしまい、製品のトラブルの本当の理由を、気付くことが出来ませんでした。

氷室のような横暴で、実は気が弱く責任感のない人間を、重用していたことが命取りでしたね。

でも最後に島津とふたりで語り合えたところは良かったですね。

しかし、佃社長と財前のかっこよさは今回も際立ちましたね。

あの状況で特許のライセンス契約を結ぶことは、難しいと思いますが、彼らの眼差しの先には、目先の利益ではなく日本に将来があるということなのでしょう。

また稲刈りの場面での、佃の無理なお願いに財前が応えたのにも男気を感じました。

また、あの憎らしい稲本を助ける殿村も良かったですね。

そして最高だったのが、社長の藤間が帝国重工の作っているものは何かといい、心であるという場面です。

企業が利益を追求する中で、帝国重工の寛容を語る場面で非常に感動しました。

そのあとの財前とのやり取りも良かったですね。

財前に対して藤間が、「何でも言えば通ると思うな。危なかったぞ。」と諭すところ、藤間の人間力の高さに感服する場面でした。

この特別編を経て、下町ロケットヤタガラス編は、完結されました。

壮大なスケールで描かれる下町ロケット。

続編に期待したいところですね。

まとめ

新春ドラマ特別編『下町ロケット』のネタバレ・あらすじ・感想をお届けしました。