ドラマ『民衆の敵』第10話あらすじ・ネタバレをご紹介!!
まずは、ドラマ公式HPに紹介されたあらすじをご紹介!!
身に覚えのない不正献金疑惑、ニューポート計画反対などにより佐藤智子市長(篠原涼子)の人気は急落。
ついには“民衆の敵”というレッテルまで貼られることに…。
平田和美(石田ゆり子)は前の市長、河原田晶子市長(余貴美子)を追いやったのも今回の件も、あおば市に奇妙な風が吹いているからだと智子に告げた。
そして、和美はニューポートを作りたがっているのは犬崎和久(古田新太)ではなく、藤堂家ではないかとの疑いを持つ。
しかし、智子は藤堂誠(高橋一生)は味方だと信じていた。
和美が誠に呼び出される。
誠は犬崎会派、政務活動費の領収書コピーを大量に持ってきていた。
不正流用の証拠として犬崎を告発することで、富田恭一(渡辺いっけい)の証言を引き出したいという誠。
和美は領収書の裏取りに動き出す。
智子は富田に電話し続けるのだが一向に通じない。
その頃、富田は犬崎の事務所にいた。
犬崎は智子のリコールに必要な署名の不足分を問う。
若宮寛(若旦那)が答えると、犬崎は不足分を金で解決しろと命令した。
次の日、智子のもとに富田がやって来た。
智子が証言を依頼すると自分には何の得もないと富田。富田は子供の教育のために金が必要だと訴える。
そして富田は、自分を責める前にこんな世の中を責めてくれと言い放ち去った。
智子のリコール署名が規定人数に達し、住民投票の日程が決まった。
井上(菅原大吉)とニューポート建設予定地を歩いていた智子は、あるものに目が留まって…
(番組公式HPより引用)
10分で分る『民衆の敵』第10話ネタバレ!!
和美はこの街に吹く奇妙な風が、河原田を市長から引きずり降ろし、智子を市長にした、この街にニューポートを作りたがっているのは犬崎じゃなく藤堂家のような気がし、犬崎は藤堂家に指示されただけで、河原田が市長になり白紙になってしまった、丁度その頃藤堂誠がこの街に現れたと疑念を抱いていた。
そして藤堂は本当に味方なのか?と疑い、智子は「決まってるでしょ!」とその疑惑を否定する。
取りあえず、富田に証言させると誓い去って行く智子。
その時和美に1本の電話が入る。
翌日も智子は富田に連絡するが全く出ない。
犬崎は智子をリコールする為、あと3000人位必要だと知り、手っ取り早く金をばら撒くことを秘書の若宮に指示する。
一方、和美は昨夜の電話で藤堂に呼び出され、ホテルの地下駐車場に来ていた。
藤堂は犬崎の政務活動費の不正流用の証拠だと領収書のコピーの束を和美に渡し、ジャーナリストとして犬崎を告発して欲しい、富田に証言させるためには犬崎が付いている限り富田は証言せず、まずは犬崎を潰すことだと持ちかける。
そして大スクープになる〝ペンは剣より強し″と言い和美にお願いする。
社に戻り、領収書を調べる和美に犬崎に先手を取られないように、慎重に裏取りをやるよう告げる西村。
翌日も富田に電話をし続ける智子。
すると市長室の外から電話の鳴る音が聞こえ扉を開けると、富田が市長室に向かい歩いてきていた。
「ゆっくり有休消化で休ませてもくれないんですか?」と言う富田を、部屋に招き入れる智子。
智子は小野からすべてを聞き全部バレていると告げ、いま市長を辞める訳にはいかないから証言をして欲しいとお願いする。
だが富田は、犬崎を裏切り自分に何の得があるのか?と損得勘定を持ち出す。
自分にも子供が居て医者になりたいと言っている、公務員の給料だけじゃ医学部なんて行かせられないし、お金が無いから諦めろとは言えない、将来犬崎みたいな人間に顎で使われないように、頑張ればどんな事でも可能なんだと教えるために、子供が汚い事をしなくて良いように、自分が手を汚している、自分にも良心はありあんなことはしたくなかった、自分を責める前にこんな世の中を責めてくれと告げ、部屋をあとにしようとする。
このまま犬崎に付いていても得は無いから考え直すように説得する智子だが、富田はそれ以上何も言わずに去ってしまう。
和美は犬崎の政務活動費の不正流用の裏取りに成功していた。
犬崎の事務所では、署名が集まり早速住民投票を行うと犬崎が指示していた。
次の市長は前田を指名するが、前田の様子がいつもと違い変だった。
そこに秘書の若宮が現れ、千葉報知の記者が政務活動費を調べていると報告し、裏を取られないよう取引先に連絡するよう指示する犬崎。
富田の携帯が鳴り、着信画面を見て表情を変える富田。
住民投票が決まり、このままでは絶望的だと話している未亜・岡本・園田。
智子はその頃、ニューポート反対派の井上の元を訪れていた。
そこで、3年前位からボーリング調査をしているという事を知り、最近臨港地区に指定されたばかりなのに、何かおかしいと違和感を感じていた。
和美にその事を伝えるが、和美は犬崎の不正の記事を明朝の新聞に載せる為慌ただしくしており、後でも構わないかと言う。
丁度、藤堂が現れたので和美との電話を切る智子。
藤堂は見せたいものがあると、タブレットを見せる。
それは富田が犬崎の指示で不正を働いたと証言している動画だった。
「何で急に証言する気になったの?」と不思議がる智子に、理由はともかく早速マスコミに流すと告げる藤堂。
智子は明日の朝刊の記事が出るまで待って欲しいと伝え、藤堂は待つことを約束する。
市長室を出た藤堂は富田と電話で話し、「入金確認できました」と言う富田に、「お約束ですから、悪いようにはしませんよ」と答える藤堂。
一方、犬崎の事務所に前田が離党届を出しに来ていた。
「お前何考えているんだ?」と凄む犬崎に、「危機管理です。お世話になりました」と告げ、笑いながら去って行った。
翌日、犬崎の記事は朝刊の一面を飾り、記者たちから質問責めにあう犬崎。
その記事を報じたのは智子とズブズブの関係で黒幕とまで言われている記者だと反論するが、その時マスコミ宛てに富田の証言が出回り、言い逃れのできない状況になってしまう犬崎。
そして「ヤメロ!」と弱々しくその場に座り込んでしまう。
和美はスクープ成功を喜んだのも束の間で、智子から聞いたボーリング調査でニューポートの正体が分ったかもと西村に告げる。
藤堂は父親の元を訪れ、縁談を断り「僕だって、やっと父さんの事を尊敬できるようになったんです、敷かれたレールの上を歩いていたら、いつまでも父さんを追い越せません」告げていた。
冤罪が晴れ智子は「やっと市長として仕事が出来る、頑張りますよ!市民の市民による市民の為の政治」とやる気満々にマスコミに伝える。
その頃和美は、ニューポートの正体が分かったと西村に報告していた。
議会場を訪れた智子は、先に来ていた藤堂とバッタリ会った。
智子は副市長にもう1人任命したいと、河原田前市長の名を藤堂に告げる。
しかし、藤堂は「僕は反対です」と河原田はニューポート建設に反対しており、自分は賛成しているからと告げた。
冗談だと捉えている智子に、「本気です」と伝え、「騙してたって事?」と問う智子に、一度でも賛成か反対か聞かれたことは無いと答える藤堂。
ニューポートって何?と問う智子に、ニューポートとは産廃処理場をニューポートの臨港地区に作る事だと教える藤堂。
何でゴミを引き受けなきゃいけないのか?と問う智子に、何処かに作らなければならないもので、日本中の自治体が断るからモメるんだと言う藤堂。
産廃処理場を受け入れれば国から多額の交付金が入り、その交付金があれば智子の言う福祉計画は全て実現でき、あおば市市民は今より更に幸せになり安全面も問題ないのに、それでも反対しますか?と質問する藤堂。
そんなに良い事なら、最初からニューポートなんて市民を騙すようなこと言わないで言えば良いのにと言う智子に、最初から言えば必ず条件反射的に反対する、政治家の言う事に耳を傾けず、後から文句を言う、だから民衆には伝えず、導いた方が良い時もあると答える藤堂。
それは民衆の事をバカにしていると反論する智子。
そんな智子に選挙に行ったことがあるか?と訊ねる藤堂。
「無い」と答える智子に、民衆に与えられた権利なのに何故行かなかったのか?民衆をバカにする政治家に投票しなければ良い、その権利を放棄しといて、世の中おかしくないですか?と言う方が間違っていると思うと話す藤堂。
選挙期間中だけ都合の良い事を言う政治家を、よく見極めそんな政治家に政治をさせないようにしなければならない、それが主権在民という事で、1人1人がしっかり後悔の無いように選択するべきなんだと言う藤堂。
藤堂は自分は政治家になるように育てられ、いずれは父親のような政治家になるものだと思っていた、世の中を良くしたい、子供を泣かせるような国にしちゃいけないと政治家としての夢を膨らませるようになっていったが、高校生の頃、ある法案を強行採決しようとした父親が「独裁政治と言われても仕方がない、愚かな民衆を導くには独裁しか手が無い時もある」と本気で話しており、民衆を愚弄する事はしちゃいけない、民衆のための政治なんだと理念を失っちゃいけないと思ったが、その時の自分は言い返さずに諦めてしまったと伝える。
智子は自分が諦める前の自分であり、だからずっと気になり見てきた、あの時諦めずに政治家になっていたら智子のような政治家になっていたんだろうと思うと目が離せなくなっていた、そして何処までやれるか応援してきたが智子のやり方には限界があると分かった、小さな街作りは出来るが、国家は動かせないと気付いたと話す。
智子は国家なんて大それたことは考えていないと言うが、智子の仕事はその大それたことに繋がっている、誰も犠牲にせず、何の犠牲も払わないなんて不可能だ、最小限の犠牲で最大限の幸福を実現するべきだと話す藤堂。
誰かを幸せにするために、誰かを犠牲にするなんておかしいと反論する智子。
おかしいというのは簡単で、綺麗ごとじゃダメなんだ、多数を守るために少数を切り捨てる厳しさも持たなければならない、智子と行動してきてやっと父の正しさも分かるようになったと話す藤堂。
切り捨てられ1人になる気持ちが分る?分るわけない、いつも切り捨てられるのは弱者だから自分には痛いほど分る、切り捨てられていると声を上げている人の後ろには、声すら上げられない人達が沢山いて、賢くなれと上の立場の人が言うのは簡単だけど、毎日のご飯を食べるのに必死になり、自分が切り捨てられている事にすら気づかない人達もいる、そういう人達にこそ政治の支えが必要だ、声を上げる方法も分らずに、居ない事にされ簡単に切り捨てられている、そういう人達の味方になり自分が守ってあげなきゃいけないんだと強く訴える智子。
そして、「皆が幸せになるために、誰かが一人でも犠牲になるのはおかしいでしょ!」と言う智子。
「一人の幸せの為に、皆を犠牲にするなんておかしくないですか?どちらが正しいなんて単純な話じゃない、きっとどちらも正しい。だからあなたはあなたの信じる道を進めば良いんです、僕は国政に行って皆の幸せを選びます」と答える藤堂。
最後に「あなたは?」と問いかけ、議会場を去った藤堂。
議会場に残り悩み考えた智子の出した答えは、ニューポート計画の本当の目的が産廃処理場建設だったことを市民に公表し、どうするべきかを自分で決めずに、市民の為の市民の議会を開き、そこで決めると発表した。
藤堂は「直接民主主義」と呟く。
だが、未亜・岡本・園田をはじめ議員達は、議員の仕事を否定していると智子に詰め寄った。
しかし、智子は否定しているつもりは無く、議員だけで決めるのでは無く、自分達に投票してくれた人達が賛成か反対かなんて分らないから、市民と話し合い皆でどうするべきかを決めたいと説明する。
そして、第1回市民の議会が開かれた。
だが、想像以上に参加人数は少なかった。
それでも智子は諦めずに、街頭に立ち市民に議会に参加してもらえるよう日々訴え続けた。
その様子を見ていた未亜・岡本・園田は勝手な事するからだと言いながらも、自分達も「どうせ自分達が言っても変わらない」と諦めている市民に、「何も言わなければ、何も変わらない」と訴え議会に参加するようお願いする。
その甲斐もあり、少しずつだが徐々に議会に参加する人数は増えていった。
智子は選挙権の無い年代にも参加を訴え、参加した人達の口コミで更に多くの人取り込み、議会は賛成派・反対派が互いに意見を述べる場になっていった。
和美は政治部復帰になったが、自分の嗅覚で世の中のおかしいと思うところを暴いていきたい、その為には組織の中にいるよりも、フリーのジャーナリストとしてやっていきたいと辞表を提出していた。
そしてどうしても書きたい事があると決めていた。
やがて、市民の市議会は第9回を迎えるころには、座りきれない程の参加者が集まり、智子は「民衆の敵は外にいるのではなく、1人1人の無関心こそが民衆の敵なんだ」と訴えていた。
その様子を見に来ていた藤堂親子。
誠は父に「見て下さい、これが政治の原点なんじゃないですか?」と告げ、議会をあとにした。
『今の世の中突拍子も無い事が起きる。だが、突拍子も無い事は実は突拍子も無く起きたりしないのだ。』
藤堂は市役所に深々と頭を下げ去って行った。
『突拍子も無い事でこの街を変えた、これは佐藤智子の物語である』と、和美は『佐藤智子の挑戦』という本を出版した。
-- 3年後。
未亜は子供を出産しており、市議として忙しい日々を送っていた。
園田も、あおバッタくんの着ぐるみを着て、子供達相手に汗を流していた。
犬崎は自宅の庭で孫と遊び、昔のような怖い顔から優しい顔になっていた。
デリヘル嬢・莉子は勉学に励んでいた。
河原田は市長に返り咲き、岡本と意見をぶつけ合いながら、市政に取り組んでいた。
和美はフリーのジャーナリストとなり、世の中のおかしいと思う事を暴いていた。
藤堂は国政に進出し、国会議員として活躍していた。
そして、智子は・・・国会議事堂の前で「本当にこの世の中を変えられえるのは、あなたです」と告げた。
智子の胸には国会議員のバッチが輝いていた。
最終回(第10話) 完
まとめ・感想
最終回を迎え、ハッピーエンドで終了しましたね。
しかし、1クールでここまでの話を急展開に進めるには無理があり、また政治という難しいストーリーで視聴者の興味を掴むことは、さすがの篠原涼子さんでも無理だったようで視聴率は低迷して終わりました。
次回の月9に期待したいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。